3次元センサは,対象物までの距離の情報を提示するのみならず,対象物までの間に障害物が存在しないこと,対象物の後ろは不可視領域であること,の計3つの情報を教えてくれる.
前回計測したデータにおいて,障害物が存在しない領域に計測データが現れた場合,それは新たに物体が出現したことがわかる.また前回計測したデータにおいて,不可視領域である領域に計測データが現れたとしても,それは単なる計測範囲の違いによる変化であることがわかる.
下図に示すように,工事の前後で草木が刈られた領域は正しく検出されていることはもちろんのこと,フェンスによって射影領域になった部分,および草木が刈られたことによって,奥が見えるようになったことなど,フェンスや草木が目隠しとしての効果を発揮することなどが理解できる可能性を示唆している.